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日本のH2Aロケット打ち上げ。なかなか成功してくれなくて、日本人として焦る?今日この頃、こんな
映画を見てみました。1957年、やはりアメリカの人たちも焦っていたのでしょうか。
ホーマー(ジェイク・ギレンホール)の夢を追い掛ける力に感服しました。でもそれ以上に父親との関
係、繋がりの深さに驚かされました。正反対の考えを持つ相手を理解し、なおかつ自分をも認めてもらう
ためには、かなりの忍耐力が必要だと思われます。母親をはじめ周りの友達や学校の先生の応援も多大だ
ったのでしょう。でもそれもホーマーの心意気が周りの人に伝わった結果だと思います。父親、ジョン役
のクリス・クーパー。子供の将来に期待を寄せつつ自分の仕事も理解して欲しい頑固な父親役にピッタリ
です。その存在だけでウルッときてしまいます。
実話だということで最後にその後の本人たちを紹介するのですが、そこで感動もひとしおです。日本で
もノーベル化学賞の田中耕一さんとかで、こういう映画を作って欲しいなぁ、などと思ってしまいました。
1999年 ジョー・ジョンストン監督
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私はデイケアと聞くと、老人介護サービスをイメージしてしまうのですが、なるほどそういう言い方で
保育園を表現するのですね。うーむ勉強になります。
チャーリー(エディー・マーフィー)の家は、とても広くてかわいい(うらやましい)。門扉からのカ
ットを何回か使うのですが、一目惚れ?です。家が広いからって保育園を始めちゃうところがすごい。案
の定、家はメチャクチャ。もったいないです。でも、奥さんはたいして怒りもせず協力的。なんておおら
かなんでしょう。そして、主役は個性豊かな子供たちです。生意気だけどかわいい!子供にはかなわない
ですよね。あと、とても気に入ったのが福祉局の人。なんだか飄々とした雰囲気がなんとも言えない。そ
して、当たり前の事かもしれないけど、誰よりも子供の事を考えています。実際の役所にはこんな人はい
ないかも。観終わった後、間違いなく幸せな気持ちになれます。
子供はやっぱり外でからだを使って遊ぶのが一番だと思いました。とはいえ、近頃は危険がいっぱい。
安全で安心な広場を!
2003年 スティーブ・カー監督
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”コーリャ愛のプラハ”以外のヤン・スヴェラーク監督作品を観てみたいと思いました。この作品は
スタジオジブリ提供です。
戦争がなければ、愛と友情の青春物語だったはずです。英国空軍に入隊した為に、祖国に戻ってから
も不遇の生活を強いられるフランタ(オンドジェイ・ヴィトヒー) 。その人生を生きて行く上で、カレ
ル(クリシュトフ・ハーデック)との友情は大きな心の支えだったと思います。恋愛も友情も年の差は
関係ないのですね。この映画は、とにかく飛行機で空を飛ぶシーンが多いのですが、その景色がとても
美しい。どのように撮影されたのか、はたまた作り物なのかはわかりませんが、戦いの緊張感を削ぐぐ
らいの美しさです。実際の戦争はこうだったのかもしれませんね。1989年ベルリンの壁崩壊から2年後。
この空軍に入隊した人たちが市民権を得るまでの年月はあまりに長すぎたと思います。ヤン・スヴェラ
ーク監督の抑えた感じの人物の描き方が、またまた私の気持ちを盛り上げてくれました。
戦争映画を観る度に思う事ですが、たくさんの人が、戦争に翻弄されていると思います。日本では、
戦後60年といいますが、その60年の間に起きた戦火が多すぎて、戦後というには無理があるように思い
ます。
2001年 ヤン・スヴェラーク監督
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またまた”Cut”という雑誌からの情報です。この映画についての説明が短く書かれていたのですが、
読んだだけではとても理解できず、観てみるしかないなと思いました。
特別な能力を持つ思春期の青年、ドニー・ダーコ(ジェイク・ギレンホール)が優しさを手に入れて
大人になっていく、そんな物語だと思いました。青春とは、好奇心旺盛、自己中心的、反発など、とに
かくいろんな感情が極端に強く出る時期ではないでしょうか。そして、その感情をうまくコントロール
できないのもまた若さなのかなと。転校生のグレッチェン(ジェナ・マローン)は、ドニーが自分のヒ
ーローになる事を出会った時から感じていた、そしてドニーの母親もまた自分の息子の運命を感じてい
たような気がします。女ってやはり感が鋭い生き物なのですね。話の膨らませ方がとても面白いと思い
ます。観た直後は「何?」って感じなのですが、しばらく考えている内にジワジワと解ってくるような
…。こういう作品は特にそれぞれの解釈のしかたが、違ってくるんだろうなと思いました。
映画って、いろんな見せ方があるものですね。ストレートな見せ方も嫌いではないけど、たまには、
こういう作品を観て内向するのもいいかなと思いました。
2001年 リチャード・ケリー監督
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劇場公開に全然気付かなかった作品をみつけた時、その頃、自分が何をしていたのかと言う事を考
えてしまいます。
久々のFBI絡みのサスペンス。当然ながら、途中で犯人は誰なのかを考えながら観ます。でもこの映
画は、そこがポイントではなかったみたいです。犯人があまりにもバレバレな感じ。でも、それにして
は、ポイントが絞りきれていないような気もします。プロファイルの天才としてのイリアナ(アンジェリーナ・ジョリー)の特異性などをもう少しクローズアップしても良かったのではないかと…。結末に
向かう部分も、観ている側に予感も何も感じさせないまま終わってしまう。欲を言えば、もう少し丁寧
に話を紡いで欲しかった。原作本は読んでいないので、どんな書き方になっているのか分かりませんが
、現実には無さそうな話に思えてしまいます。
イーサン・ホークの役所は、凄く良かった。彼はこの線でいくべきではないでしょうか。
2004年 D・J・カルーソー監督
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”モンスター”のシャーリーズ・セロンとのギャップを楽しむもよし、美しい男女3人を愛で
るもよし、といった感じの映画です。
ギルダ(シャーリーズ・セロン)が、なぜこんな生き方をしたか。それは、最初のシーンでその
一端を知る事ができるのですが、こんなに愛情の深い女性なのに、人生の中心に愛を置く事はしな
かった。とても、臆病で愛に貪欲な女性だったと思います。逆にミア(ペネロペ・クルス)は、愛
にまっすぐで勇敢な女性。ギルダは自分に無いものを持つミアに惹かれていたのではないでしょう
か。いつも派手めな役柄を演じる印象があるペネロペですが、この大人しめな役が意外に違和感な
く、良かったと思います。そして、ミアと同じ波長を持つガイ(スチュアート・タウンゼント)。
ギルダをみつめる深いまなざしに、相手を包み込むほどの大きな愛を感じました。実際も、そうな
のかな?考えてはいけないと思いつつ、考えてしまいます。素敵なカップルですよね。
シャーリーズ・セロン、今乗りに乗っている女優ではないでしょうか。この映画でも迫力のある
演技でぶつかっているイメージが強かった。汚れ役もやるけど、きれいな女性ですよね。
2004年 ジョン・ダイガン監督
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こんなにダークな話だとは思っていませんでした。オドレイ・トトゥのイメージは、どうし
ても”アメリ”での夢見る少女になってしまいます。
かなり際どい話です。実際にこういう事があるからこそ、こうして映画にもなるのだと思う
のですが…。多くの日本人には、あまり馴染みのない出来事かもしれません。トルコ人のシェ
ナイ(オドレイ・トトゥ)が、不法入国までして、イギリスにいるという背景が、まず理解で
きませんでした。そして、ニューヨークへ行く手段も???です。トルコにしてもオクウェ
(キウェテル・イジョフォー)の出身地であるナイジェリアにしても勉強不足で内政事情を理
解していないので、いま一つ踏み込んで観る事ができなかった。ただ、オドレイのどんよりと
した感じの演技は、意外だったので、いろんな役柄への期待を持ちました。
イギリスの作品なのですが、観終わった後、こういう事件が起きてしまう政策に対して、抗議
の意味を込めた社会派作品なのかも、と遅ればせながら思いました。
2002年 スティーブン・フリアーズ監督
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2005/8/28 |
父、帰る |
THE RETURN |
予告編で、ラストを勿体ぶる感じだったので、その手に乗って、観てみました。ロシア映
画は、初めてかもしれません。
景色がとにかくきれい。ロケ地は、ロシアのどこかだと思うのですが、島の砂浜も白く、
空は青く、爽やかな風も感じられるくらいでした。12年振りに返って来た父(コンスタン
チン・ラヴレネンコ)が、何者なのかという疑問をずっと頭の中に抱えながら観ていました
が、アンドレイ(ウラジミール・ガーリン)とイワン(イワン・ドブロヌラヴォフ)の兄弟
も同じ気持ちのまま旅していたのだと思います。12年間という年月は、親子を他人にする
には十分すぎると思う。ましてや自分の方から歩み寄るような父親ではないので、なおさら
だと思います。特に、父親に対するイワンの反抗的な態度にはイライラ、ハラハラ、ドキド
キさせられました。ただ、旅をすると言う事は、こういう事だったんだなと今更ながら教え
られた気がします。
行き来が自由になったとは言え、ロシアについては未だに知らない事ばかり。こういう映
画で少しずつ理解していきたいですね。
2003年 アンドレイ・ズギャギンツェフ監督
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車の免許は持ってないけど、たぶん走れば血の気の多い運転になるだろうと確信している私
としては、観ないではいられない作品です。
ここまで仏版”TAXi”に忠実に作られているとは、思っていませんでした。でも、同じ内容
なんだけど、楽しく観る事ができたのは、出演者のキャラクターの良さでしょうか。ウォッシュバーン
(ジミー・ファロン)とベル
(クィーン・ラティファ)のコンビネーションがだんだん良くな
っていくのが、伝わってくるような、無理のない話しの運び方でした。カーアクションは、手放しで
楽しめると思います。毎回、思うのですが、こういうロケができるニューヨークとパリってすごいなと
思います。スタントマンも一流。鳥肌が立ちます。
リメイクすると、どちらかが好きでどちらかは駄目だったりするものですが、これは、どちらも
いける。有りですね。
2004年 ティム・ストーリー監督
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ジョニー・デップ、10年振りの来日という事で浮かれ気分の今日この頃。なるべく冷静に書き
進めたいと思っております。ハイ
出だしのシーンからティム・バートンワールド炸裂。好きだなぁ。映画館の暗闇の中で、ニヤニヤ
しながら観ちゃいました。前半で登場するチャーリー(フレディー・ハイモア)の家の雰囲気が
楽しそう…でも貧乏なので、なんだかウルウルきちゃうのですが。そして、うってかわって奇抜な工場
のシーン。チャーリー以外の4人の子供達は、感心してしまうぐらい小憎らしい。原作にあるかどうか
分からないのですが、ジーン・ワイルダーの”夢のチョコレート工場”ではなかった、工場主
ウォンカの背景にも迫っています。同じくウンパルンパとの出会いのシーンも笑える。ダニー・エルフマン
の音楽にのって、ぐいっと映画の中に引き込まれてしまった2時間弱でした。
元ディズニーに勤めていた人としては、問題発言かと思えるのですが「ディズニーのIt's A Small World はきらいなんだよ」
と、言い放っていたバートン監督。この映画を観ていると、そんな監督の気持ちが伝わってきます。
2005年 ティム・バートン監督
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2005/11/17 |
大統領の理髪師 |
THE PRESIDENT'S BARBER |
”殺人の追憶”を観てからソン・ガンホに注目しています。彼が演じる役は、現実に自分の
近くにも存在しそうなのです。
大統領担当の理髪師といっても普通の町の床屋さんである。正直者で欲がない。そして良き父親だ。
特に初めて大統領の散髪をするシーンがいい。ソン(ソン・ガンホ)の表情や行動は緊張を
通り越しかなり滑稽で、その様子を見ていると何か愛おしさのような気持ちが湧いてくる。
上司に足げにされた時も息子ナガン(イ・ジェウン)に八つ当たりしないばかりか「俺が悪かった」
の一言。子供に対して自分の非を認められる父親はそんなにいないと思います。ノスタルジック
な映像がとても良く、全編に渡って流れたナガンのナレーションも父親の過ちを許している
ように聞こえてきて良かった。
政治的意図が含まれている作品という事ですが、そういう事を抜きにしても、いや抜きにした方が
映画として楽しめるのでは…?ノーテンキすぎるかな。
2004年 イム・チャンサン監督
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映画を観るときはまっさらな状態で観られる事が一番だと思います。この映画は久々にベストな
状態で観る事ができました。
最後まで飽きさせない、とても良くできた映画です。制作費もそんなにかかっているようには
見えませんが、この出来はすごいと思う。始まりから終わりまで真実が隠されている。事件捜査に
挑むジュリー・オズボーン大尉(コニー・ニールセン)の視線で事件を追う事になり、その状況が
かなりじれったい。新しい情報がどんどん増え、終わったと思っていた事件がまだ続いているんだと
分かる時の驚き。かなり映画の中に入り込んでしまいました。”BASIC”という原題には、どちらが
捜査する側かという意味があるのでしょうか。後味も悪くなく意外にすっきりです。
いつもデータベースとして利用しているallchinemaONLINEの関連作品紹介で”羅生門”が
挙げられていました。なるほどぉ
2003年 ジョン・マクティアナン監督
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あんまり観る気のしない映画だったが、ニコール・キッドマンの美しさと言おうか、相方の熱意と
言おうかそんなものに負けて観る事に…。こういう映画との出会い方もアリかなと思いました。
床に白線を引いただけのセットで俳優達があるはずもないドアを開け閉めする。舞台で芝居を
観ているイメージです。はじめはその形式が気になりましたが観ている内に違和感が取り払われ
て行くような気がしたのは、どんどん話しに引き込まれていたからだと思う。ドッグヴィルという
閉鎖的な村の中でグレース(ニコール・キッドマン)の心と容姿の美しさはひときわ目立つ。
それが全ての出来事、事件の始まりだと思う。セットを最小限にしている事で人間の醜い部分
が突出していた気がするが、案外この村の状況は職場だったり学校だったりご近所に当てはまる
かもしれない。人間が集まればこうなると言う事かな?映画を観ると怒りや苛立ちが生まれ、最後には
グレースに共感している嫌な自分を見てしまった。
アメリカ三部作の第一弾と言う事で第二段はいつなんだろうと思って調べたら3/11だということです。
ちなみに監督はアメリカに行った事がないそうです。
2003年 ラース・フォン・トリアー監督
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同い年だよラッセル・クロウ!という事はブラット・ピットやジョニー・デップより一つ下って事で、
つくづく俳優の年ってわからない。
スティーブ(ラッセル・クロウ)とモニカ(サルマ・ハエック)の間で起きる出来事は結婚してからも
あることだと思う。一度口にした事に対して引くに引けなくなったり、自分が謝る時には相手も
同じ気持ちでいると確信をもてたりと、結局この二人は似た者夫婦になれそうなのだが…。別れる
別れないで行ったり来たりするのが単純におもしろかった。演出に一貫性がない感じでちょっと
不思議な映画でしたが、最後まで観てしまいました。サルマ・ハエックは今とそんなに変わらない
感じがするのですが、ラッセル・クロウが若い。髪型も一昔前のアイドルみたいです。
ラッセル・クロウのファンは観ておいた方がいいのではないでしょうか。しかし、演技派は
どんな役でも見せてくれますね。
1997年 ロバート・グリンウォルド監督
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”オペラ座の怪人”に出演していたジェラルド・バトラー。本人は歌に苦労したようだが私は
その歌声に惹かれたので、この映画も観る事にしました。
フランキー(ジャック・マケルホーン)の健気さにホロリとくる。引越しによる転校が多いはず
なのに、暗くなる事もなくちゃんと自分の世界を確立している子供だ。母親であるリジー(エミリー・モーティマー)
にあまり質問をしたりせず、かなり大人びている。フランキーを取り巻く環境がそうさせている
のだろうと思うと子供らしさも出させてあげたい気持ちになる。リジーもそんな事を願って父親との
文通を続けさせていたのだと思う。そう、ついつい忘れそうになるが、フランキーは難聴という
障害を持っている。父親役を頼まれるストレンジャー(ジェラルド・バトラー)とリジーの関係は
少し焦れったく思うが、この終わり方にはたぶん納得できるのではないだろうか。何度か丘の
上から見下ろす港の風景が登場するのだが、私もとても好きになりました。
残念ながらジェラルド・バトラーは歌いませんでした。歌ってもいいシーンが一ヶ所だけあったのに…。
それにしてもイギリス映画って独特の空気観があります。
2004年 ショーナ・オーバック監督
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もともと舞台劇だったものを題材にしたということで、なるほどと思わせる設定になっています。
役者の腕の見せ所かな。
台詞によって人物像を掘り下げていく手法はリチャード・リンクレイター監督にとって、とことん
挑戦したい分野なのかもしれません。始まりはヴィンセント(イーサン・ホーク)の嫉妬心から
だと思う。何となく理解できないでもない。高校時代は似たり寄ったりだと思っていたジョン
(ロバート・ショーン・レナード)とエイミー(ユマ・サーマン)が一人は夢を追いかけ、一人は
社会的地位を確立している。ヴィンセントは自分自身に一番腹が立っているのだと思うが、その気持ちを
ジョンとエイミーに向けてしまった。人間そんな事を考えるようになっちゃおしまいだなと思う。
結局、仕掛けたヴィンセントのふがいなさが露になり、エイミーの賢さでこの状況は収められたように
思う。自分の人生は自分で責任をとれという事ですね。
”ガタカ”以来、2度目の共演になるというイーサン・ホークとユマ・サーマン夫妻。別居中
という事ですが、勝手ながらこの二人には夫婦でいて欲しい。もう無理かな…。
2001年 リチャード・リンクレイター監督
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ダン・ブラウンの”ダ・ヴィンチ・コード”はラングドン教授が登場するシリーズの第二弾。第一弾
はヴァチカンを舞台にした”天使と悪魔”、こちらもおもしろい。
原作通りに進んでいくのでとても分かりやすかった。当初、トム・ハンクスのラングドン教授は
私の中のイメージと違っていたが、意外に違和感がなかった。オドレイ・トトゥも柔らかい雰囲気
を抑えていて神秘的なソフィを上手く演じていたと思う。ルーヴル美術館の夜の場面では絵画を
違う側面から見られてちょっと得した気分。特に、出だしの絵の中の人物を事件の目撃者のように
映す場面はゾクッとした。宗教を布教していく上では当然ぼかしておかなければならない部分も
あり、タブーとされていると思うのだが、すべてを知りたいという原作者の気持ちが伝わってくる。
時が経ち過ぎて明らかにできない事もたくさんあるが、逆に化学の発展によって明らかにできる事も
たくさん出てきた。知りたいけど知らないままでいたい気もする。そんな人の心を上手く盛り上げてくれる
話です。
原作を知らない方が劇場での盛り上がりが倍増するのかなぁと思って、原作を読んでいない
相方に感想を尋ねると、「難しくて理解するのに手いっぱいだった」という事です。
2006年 ロン・ハワード監督
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アシュレイ・ジャッドの役は当初ジョディ・フォスターがやる予定だったという事です。確かに
ジョディ・フォスターは強い女というイメージではNo.1という気がする。
怖い話です。夫ニック(ブルース・グリーンウッド)が別の名前を使い転々とできたという事が
最後まで理解できなかった。少し頭が混乱しています。「同一の罪で有罪にはならない」と法
の盲点みたいな事を示しておきながら、そこら辺の説明はなかった。戸籍がある日本とないアメリカ
の違いでしょうか。それにしてもトミー・リー・ジョーンズは常に追跡しているような気がします。
それ以外の作品も観ているはずなのですが、追跡者の印象が強すぎる。そして、アシュレイ・ジャッド
は美しい逃亡者振りがサマになっていた。ラストで登場する成長した息子役をスペンサー・トリート・クラーク
が演じていた。ほんの少しの出演だけどオーラを感じました。将来を期待する俳優です。作品は
全体的に詰めが甘かった気がする。
アシュレイ・ジャッド主演のサスペンスは、イマイチな作品が多い気がする。それでも観てしまう
のは、彼女の美しさのせいかもしれない。
1999年 ブルース・べレスフォード監督
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この映画を観るまで、キプロス島の問題については全然知らなかった。こういう出来事を映画で
知るという事は現地の人たちの感じ方を直接聞くに等しい事だと思う。
主人公ファニス(ジョージ・コラフェイス)が少年時代を過ごした祖父ヴァシリス(タソス・バンディス)
のスパイス店はとても不思議な空間。特に店の2階は隠れ家的な雰囲気で子供の頃のワクワクした気持ちを
思い起こさせてくれる。そこでの凝縮された体験はファニスにとって一生の宝物だったと思う。
祖父ヴァシリスは結局トルコを出る事がなかった。もしかしたらその理由として、どうしても曲げられない
自分の意思があったり、受け入れられない事実があったりするのかもしれない。ただ、この映画は
そういった事を重く伝えるばかりではなく、所々にユーモアもちりばめている。家族が離れ離れに
なるという事は日本では想像しにくい。ファニスの時間はトルコを出た時に止まってしまったかのように
見えた。
日本の国としては承認していないが、キプロスは、いまだにトルコ系とギリシャ系に別れたままである。
今は、とても遠い国の問題とは思えない。
2003年 タソス・ブルメティス監督
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”ナイロビの蜂”以前にもレイフ・ファインズとレイチェル・ワイズが共演していた事を知り、
観る事にしました。
3時間の長編です。人種差別については理解しようと努力しているが、何せ日本に生まれ育った
私には理解しきれない事も数々あります。内容についてはかなり詰め込んでいるという感じがします。
結局のところ祖父イグナツ、父アダム、息子イヴァン(レイフ・ファインズが3役)共に似たような
人生を歩んでしまっていると思う。ユダヤ人である前にハンガリー国民でいたかったのかも知れない。
元々優秀な民族なのか、それとも差別があったからこそ生きていく術を身に付ける必要があったのか
定かではないが、とにかく優れた民族だと思う。そして民族通しの繋がりが強い。そんなイメージが
ある。主人公達は苗字を変え宗教も変え、体制側のプロパガンダになってまでハンガリー人に
なろうとする。そんな主人公達を支える家族の在り方にはとても共感できた。
今、欧州の人々にとって国という枠組みはそんなに強いモノではないと思うのだが、貧困が
表面化してくるとネオナチみたいな集団が増えたりするのだろうか。
1999年 イシュトヴァン・サボー監督
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おすすめの一品 |
ペラーワイナリーアイスワイン3本セット |
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