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こんな事絶対ありっこないと思いながら見てしまいますね。アメリカだからこんな事もあり得る。日本
人だったら…ま、とりあえず私は無縁です。でも少なくとも女性は、こんな事夢見ている人が多いのでは
ないでしょうか。
ケビン・コスナーは俳優ではなく野球選手では?と思ってしまうくらいに、野球選手役が板に付いてい
ます。試合中にこんなにいろんな事を考えていたら、とても集中できないように思うのですが、それでも
成し遂げてしまうのですね。すみません。少し批判的になっているかもしれませんね。私の願望としては
ロマンスの部分と野球の部分を別の話にしても良かったのではと思いました。
この年、ケビン・コスナーはラジー賞にノミネートされているのですが、その事もアメリカっぽいと思
ってしまいます。最近ではハル・ベリーがラジー賞の授賞式に出席した事が話題になっていますが、それ
ぐらいの洒落があってもいいかなと思います。俳優はただ演じているだけですから。
1999年 サム・ライミ監督
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公開最終週。やっと観る事ができました。映画の日に観たのですが、途中で退場した人がいた事が少し
ショックでした。
ジム・キャリーのオラフ伯爵役には本当にイライラさせられました。私の中では、これが本来のジム・
キャリーのイメージです。そんなオラフ伯爵の悪事に気付かない大人達にもイライラです。真実を見抜く
力を持つのは、ボードレール家の子供達だけ。この賢い子供達のキャスティングがうまい。3人共とても
好きになりました。長男クラウス(リアム・ケイン)のちょっと臆病そうな性格と長女ヴァイオレット(エミリー・ブラウニング)の決断力溢れる性格、こんな姉弟の組み合わせ多いかもしれません。赤ちゃん
語の訳もおもしろい。犬の鳴き声を訳すバウリンガルという機器がありましたが、そう言えば赤ちゃん用
もあったような…。時代考証は定かではありませんが、衣装から目が離せませんでした。特にヴァイオレ
ットと末っ子サニー(カラ&シェルビー・ホフマン)のコートが同じ生地で(たぶん)作られていて、か
わいらしかった。オラフ伯爵の衣装も奇抜で役柄にピッタリでした。
かなりダークなファンタジー。この雰囲気、何かの映画で観たぞ。と思っていたら、わかりました。” スリーピー・ホロウ”でした。
2004年 ブラッド・シルバーリング監督
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観るタイミングを外して、気持ちが冷めていた作品でしたが、何故か今、観たい気持ちに
なりました。
異国の人から見た日本。それも旅行で訪れた場合ではなく、仕事絡みだったりすると、カ
ルチャーショックを受けるんでしょうね。ボブ(ビル・マーレイ)の場合、いっしょにコマ
ーシャルを作ろうっていうんだから、何が何やらという感じかもしれません。そんな事があ
るかもしれないと思って見たのは、通訳の人。事勿れ主義で日本人の象徴的姿に思えました。
周りに人がいる孤独感というものを感じます。こんな時、自分と同じ感じ方をしている人に
出会ったら、ちょっとうれしいかもしれません。シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)とボブはバイオリズムが合っているんだと思いました。互いに相手から何かを学びあえる存
在。それは、男と女でなく、先輩と後輩。そんな仲ではないかと思うのですが…。憧れます
が、なかなか難しい間柄ですね。
ソフィア・コッポラの体験を元に作られたと言う事ですが、ホテルにマッサージ嬢?のシ
ーンには、同じ日本人としてちょっとがっかりです。
2003年 ソフィア・コッポラ監督
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原作に対する思い入れが強かったので、映画化と聞いたとき、もしかしたら自分のイメ
ージを壊されるかも、と思ってしまいました。が、監督が大林宣彦と知り、これは絶対観
なければ、になっていました。
こんなに原作に忠実だとは、思いも寄りませんでした。というのも、原作自体に加えられ
ている演出を映画にすると、話がぶつぶつと切れた感じになってしまい、出演者それぞれに
思いを馳せるまでいかないのではないかと…。でも、そんな心配もこの監督にとっては、チ
ャレンジ精神を駆り立てるものでしかなかったと確信しました。風景という大林監督独特の
魔術を使って、たくさんのシーンを無理なくつなげられていたと思います。そして、多くのベ
テラン俳優を配することで、全ての人が物語の主役になり得ているという事も、全員がノー
メイクという事も、計算づくの事なのでしょう。これらの演出は、意外にじわっと効いてい
ました。相変わらずの風景の切り取り方で、サスペンスとファンタジーが融合した、すばら
しい作品でした。
劇場で観る事が叶わず、DVDで観たのですが、特典映像が良かったので、これも良かった
かなと…。監督の奥様に対する敬意もあったのでしょうか。特典映像で、女性スタッフが多く取り
上げられていたのが印象的でした。
2004年 大林宣彦監督
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レディースデーに観に行きました。小さい劇場だった事もありますが、電車一本乗り遅れ
てしまい、前の方の端の席で観る事に、トホホ
バックに流れるブラスバンドの音楽が小気味良く、テンポのいい出だしで始まります。観
はじめて暫くして、戦争が始まってしまうのですが、登場人物の口からは、戦争への信念の
ような言葉は出てこず、そんな事は、蚊帳の外と言った暮らしぶり。戦争は考えていなかった。
劇中の言葉からも自分たちの戦争とは考えていなかった事が伺えます。ルカ(スラブコ・ステ
ィマチ)の暮らしぶりは、精神的に豊かで、とても憧れます。そして、次々と登場する動物
たちが、とても個性的でかわいい。主役は間違いなくロバだと思うのですが、私的には猫が
鳩を仕留めるシーンが笑えました。ボスニア戦争に対する監督の想いが伝わってくる作品で
した。
以前、ジョニー・デップが”アリゾナ・ドリーム”の撮影が何回も中断した話をし、監督
に同情的なコメントを言っていた事を思い出しました。大変だったんですね。
2004年 エミール・クストリッツァ監督
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”コラテラル”でも、とても良い演技を見せてくれたジェイミー・フォックス。レイ・チ
ャールズに劣らず才能豊かな人です。
才能ある人というのは、多くの人にいろいろな影響を与えてしまうものです。今でこそカ
ントリーだろうがブルースだろうが、レイ・チャールズ(ジェイミー・フォックス)が歌え
ばそれがレイ・チャールズというジャンルなんだと言い切れるのでしょうが、これは、そこ
に行き着く前の話。たくさんの女性を愛し、傷つけた。ただ、いつも孤独でした。レイの行
動を把握しながらも、深い愛でずっと見守っていた妻、デラ・ビー(ケリー・ワシントン)の
忍耐強さと、自立して生きる事を徹底して教えた母、アレサ(シャロン・ウォーレン)の強
さに感服しました。特に、デラ・ビーについては、信仰の強さがそうさせるのでしょうか。
私には、到底理解できない境地です。名曲の数々が生まれる瞬間を目撃できる映画です。
以前、プロのドラマーが「不謹慎だけれども」と断りを入れた上で、耳を良くする為に自
分の目を傷つけようとしたという話を音楽雑誌で読んだ事があります。音楽家にとって、そ
れほど耳の良さは大事なのですね。
2004年 テイラー・ハックフォード監督
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2005/10/3 |
ルパン |
ARSENE LUPIN |
ファッションや調度品など本編以外にも楽しめる部分があるので、時代背景が古い作品は
好きです。特にこの作品は、宝石好きの人にはたまらんでしょう。
アニメの”ルパン3世”の知識しか持たない私ですが、楽しく観る事ができたので、原作を
読んでいる人にとっては、もっと面白く感じられたのではないのでしょうか。ルパン(ロマン・デュリス)
のイメージが少し違っていてその事だけ最後まで引きずってしまったものの、クリスティン・スコット・トーマス
の存在観たっぷりのジョセフィーヌ役に一本取られた気がします。きれいですねぇ。宝石に
負ける事なく、まるで自分のために誂えたかのように身に着けていました。中身は間違いなく
フランス映画なのですが、かなりハリウッドを意識している作品かもしれない。ルパンは、悲しい
過去を持つ男だという事を知りました。
映画の中で、ルパンという名前がルピナスという花の名前からだという事が語られています。
なんてステキなんでしょう。怪盗の名にピッタリです。
2004年 ジャン=ポール・サロメ監督
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”アメリ”の監督が同じ主演女優を起用しての作品。前作と似たシチュエーションの内容ではあるが今回は壮大です。
マチルド(オドレイ・トトゥ)が時々するおまじないのような行動にとても共感できた。子供の頃
、私もよくやりました。シルヴァン(ドミニク・ピノン)たちと暮らしているブルターニュ地方の
景色は美しく、人々は優しい。とても良いところであるがゆえにそれだけ戦場のすさまじさが
際立った。やはり戦争というのは、常軌を逸している。この物語は最初に登場人物をしっかり
把握しておかないと何がなんだかさっぱりという事になりかねないのでご注意を。マネク(ギャスパー・ウリエル)
の生きようとする意志の強さとマチルドの信じる心の強さを感じた作品でした。
ドミニク・ピノン、一度見ると忘れられなくなる俳優です。すごく気になる。
2004年 ジャン=ピエール・ジュネ監督
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2006/1/28 |
ライフ・アクアティック |
THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU |
「おもしろくて意外にほのぼのできたよ」という知人の感想を参考に観てみる事にしました。
不思議な話でした。落ち目になっている時からの話なのでスティーブ・ズィスー(ビル・マーレイ)
なる人物が有名な監督には見えなかった。けれどそこのところは彼の妻エレノア(アンジェリカ・ヒューストン)
や彼を慕って集まる仲間達の態度に表れていたかなと思う。特にクラウス・ダイムラー(ウィレム・デフォー)が
スティーブの息子ネッド(オーウェン・ウィルソン)に向ける嫉妬がおかしい。クラウスがあまりにも
滑稽で途中までウィレム・デフォーが演じていると気付かなかったぐらいです。ジャガーザメ
が現れる深海の景色?にも注目です。作り物とわかっていてもその美しさに感動します。ハチャメチャ、
ドタバタがあって最後は切ない感じで終わる。王道を行くコメディではないでしょうか。
脇役に至るまで演技派の俳優を起用している贅沢な映画だと思う。ノア・テイラーは結構好きなのだが、
あの髭の物理学者かな?って思うぐらいに分からなかった。
2005年 ウェス・アンダーソン監督
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ある程度の年齢を重ねるとラヴストーリーにもシラけてしまう事が多いのですが、久々に人を
好きになる気持ちをストレートに見せられた気がします。さすがフランス映画。
主演のカルラ(エマニュエル・ドゥヴォス)が自分の心に素直に行動する様を羨ましい限りの
気持ちで観ていました。仕事のアシスタントを雇うのにカルラだけの権限で決める事ができる
というシステムもいいなぁなんて、彼女はそれをまた上手く利用していましたけどね。ポール
(ヴァンサン・カッセル)を雇う事に決めたのは単純に容姿かな?最初の内は友達に自慢したり
して逆セクハラな感じもする関係なのですが…会社の中の他の男どもに比べればカルラに対してとても
紳士的なポール。でもカルラがポールを調教している感がある関係は端から見ていて長続きしそうもない。
でも、そこから二人が対等な立場になるまでの道のりがいい。サスペンス色も絡めつつ話が進んでいくので
ハラハラどきどきが続く。とりあえず終わるとほっとします。そして良かったんじゃないって
思います。
エマニュエル・ドゥヴォス。心の中をきっちり表現できる女優だと思いました。その時々できれいに
見えたり、醜く見えたりする。オドレイ・トトゥを凌いで主演女優賞獲得の実績に納得です。
2001年 ジャック・オディアール監督
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2006/4/16 |
リバティーン |
THE LIBERTINE |
ヨーロッパの作品が日本に来るまでの時間はどうしても1.2年かかってしまうんですね。近頃は
インターネットで情報が入手できるので、この作品は来ないものかと諦めかけていました。
ロチェスター伯爵(ジョニー・デップ)、映画にされていなかったらポルノ詩人としか認知
されなかったかもしれない。頭脳明晰ゆえの苦しみ、もがきが伝わってくるが、所詮秀才の悩みは
凡人には理解できないと言ったところだろうか。女優エリザベス・バリー(サマンサ・ノートン)
に対して行う演技指導のシーンに説得力があって良かった。バリーに寄せるロチェスターの恋心は
とても切なく、ロチェスターが凡人であったなら彼女を名女優としては育てずに自分だけのものに
していたと思う。後半にかけては梅毒に苦しむロチェスターをジョニー・デップがこれでもかと
いうくらいに演じていて、ファンとしては「そこまでやらなくても」という思いです。そんな
思いを助けてくれたのが、たぶん17世紀を意識して暗めにしたと思われる照明です。とてもショッキング
な映画でした。
以前観た”クイルズ”というサド侯爵の映画を思い出しました。サディズムという言葉の起源に
なっただけこっちの方がまだマシ?かな。ジョニー・デップ、そろそろ普通の人を演じて欲しい…。
2004年 ローレンス・ダンモア監督
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ジョン・キューザックが見たいというだけでこんな恥ずかしくなるようなタイトルの作品を
観た。内容を忘れそうなので感想を書いておく事にしました。
いきなり違う切り口からで申し訳ないのですが、タレント犬ってなんて賢いんでしょう。私は
動物好きなので最初にそこに目を奪われてしまった。サラ(ダイアン・レイン)とベットで一緒に
寝る姿や、ジェイク(ジョン・キューザック)に命令されて死んだふりする姿がメチャクチャ
かわいい。犬の出番は少ないけど犬好きの人を満足させてくれると思う。人間の恋の方はなんだか
サラの打算的な部分ばかりが目に付く内容だった。年齢を重ねるという事はそういうことなんでしょうね。
ところで日本では出会い系というとあまりいい意味では使われていませんが、アメリカではそれだけ
ではなく正当に利用されているんだなと、この映画を観て思った。
ジョン・キューザックの恋愛モノとしては”ハイ・フィデリティ”の方が良かった。ダイアン・レイン
が幼稚園の先生っていうのがどうもシックリ来ない。
2005年 ゲイリー・デビッド・ゴールドバーグ監督
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映画館で観たかった。久々にそう思いました。ジョセフ・ファインズがレイフ・ファインズ
の弟だとは知りませんでした。
後半に行けば行くほど心にずしりとくる作品です。メアリー(エリザベス・シュー)は妻として
も母としてもとても弱い女性である。全てにおいて手後れな印象を受けた。今更ながら母親が
子供に与える影響の大きさを感じる。レオポルド(デイヴィス・スエット)にとって受け入れがたい
現実を消化するためには、本の世界に飛び込む外なかったのだと思う。母親の愛を感じる事が
出来ないなんていっそ血が繋がっていない継母の方が良かったかもしれない。そんな重い現実を
消化する為に手紙を書く。刑務所から出所したスティーヴン(ジョセフ・ファインズ)もひたすら
書き続ける。スティーヴンからは何かを心に誓った強さのような物を感じる。どんなに理不尽な
事が起きても、人にぶつける事なく自分の中で解決していこうとする真摯な姿に心を打たれました。
劇中”ユリシーズ”という小説の事が出てきます。不倫の話しだとか…。読んだ事がないので
機会があったら読んでみようかなぁと思っています。
2002年 メヒディ・ノロウジアン監督
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この作品は”パルプフィクション”よりも先に作られていた。てっきり後だと思っていたのに…。
この作品からタランティーノの全てが始まっていたのですね。
そんなにたくさん観ているわけではないが、私にとってはタランティーノならではと思わせる
作品です。最初から最後まで気をそらす事を許してくれない。またしてもくぎ付けだ。音楽の
使い方もかっこいい。そしてこれだけの役者を適材適所という感じで使う凄さを感じる。マイケル・マドセン
の何を考えているんだか分からないような怖さは”フェイク”の時と同じで、私の中で彼のイメージは
、ほぼこれで固定されていると言ってもいいと思う。そして、スティーヴ・ブシェミの神経質で
おどおどした感じも最高!確かな仕事をしてくれる役者という気がします。観客を映画の中に
引き込むには全てを見せない教えないが鉄則かな。この映画は何とも説明しようがなく、自分で
観て感じるしかないと思う。こうしてタランティーノ作品にハマっていくのかな。
タランティーノの凄いところは、仕事なのに自分の趣味の域で作品を作り続けていることでしょう。
他人の評価なんかどこ吹く風なんだろうな。そうなれる事がうらやましい。
1991年 クエンティン・タランティーノ監督
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以前、ヴァネッサ・パラディがどんな女性なのかという興味本位だけで”橋の上の娘”を観た。観終わった後は、最初の目的が薄れるほど
映画にハマってしまった事を憶えている。
年老いた男の友情なんて、と思っていたのですが、とても共感できる内容だった。誰もが心の中で似たような事を思っているという事
かもしれない。ミラン(ジョニー・アリディ)を薬局でみつけた時のマネスキエ(ジャン・ロシュフォール)の表情がおかしい。まさに秘密基地をみつけた少年のようにイタズラっぽい顔をする。
出会ったのではなく、ずっと探し求めていた物をみつけたのだと思った。二人とも人生の大きな山を迎える時に、これだけは体験して
おきたいという事をみつける。マネスキエは、土地や家族に縛られる事なく自由な暮らしを望み、ミランは一つの場所に落ち着きたい。
と、なんとなく深刻そうなのだが二人ともとりあえず形から入っていく。少しずつ大胆に相手を真似てみる。最後には現実へと戻るのだが、
ラストの二人の描写が何とも言えない余韻を残す。
なんだかフランスパンが無性に食べたくなった。フランスで食べたバゲットは、とってもおいしかったなぁ。
2002年 パトリス・ルコント監督
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ミュージカルに対する違和感は未だにあるものの、観られないというレベルではない。食わず嫌いにならないようリハビリ中です。
芸術家たちの息吹が聞こえてくる作品。最終的に表舞台に立てるのは、ほんのひとにぎりの人たちで底の方にいる人数の方が勝って
いる世界。そんな世界で何を信じ、どう生きていけばいいのか、そんな迷いが伝わってくる。でも、みんな正直であり世間に流される
ことなく、信念を貫いて生きている。そういう姿からは、力を与えられる気がする。現実に押し潰されてしまうのがほとんどなのに…。
たとえが悪いかもしれないが、蝉のような生き方だ。花火といった方が綺麗かもしれない。20代にこの映画を観ていたら「結局きれいごとだよね」
と片付けてしまっていただろう。いろんな事柄を受け入れられるようになって、理解できる作品のような気がする。生きるか死ぬかの
瀬戸際にある魂の叫びが芸術だとすれば、それは少し哀しいかなと思った。出だしの楽曲に圧倒された。ミュージカルらしいミュージカルだと
感じました。
個人的にロックなロジャー(アダム・パスカル)の歌声が一番でした。レストランでの言葉遊びみたいな曲もおもしろかった。
2005年 クリス・コロンバス監督
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イギリス映画なのに終わりが尻切れとんぼじゃなかった。こういう作品もあるんだな。私が知らないだけか…。
何といってもビリー(ジェイミー・ベル)のダンスが一番の見所でしょう。ダンスをやっている人が観たら、かなり勇気をもらえる
映画だと思う。家事を一生懸命こなす11歳のビリーが健気だ。当時いっせいに行われた炭坑閉鎖の様子がどんなものだったのか
も分かる。夢も希望も持てずに、本音と建て前の間で揺れる坑夫たちの姿が見ていて辛い。父親(ゲアリー・ルイス)にしてみれば
自分の息子でありながらもビリーの夢は到底理解しがたいものなのだと思う。自分自身が忘れていた、夢を追い駆ける気持ち、ビリー
の姿からそんな気持ちを思い出したのかもしれない。バレエ団の試験で言われていた家族の100%の協力がなければ絶対叶わない夢。
息子の事を一番に考えて行動を起こした父親の姿が印象的でした。ビリーの開放的なダンスは、楽しさが伝わってくる魅力溢れる
ダンスだった。イギリスのトップダンサー、アダム・クーパーのジャンプで終わるラストシーンが感動的だった。
この映画を観ていてフランスの英雄ジダンを思い出しました。やはり家族の協力あっての事だと自伝番組で紹介されていたと思う。
2000年 スティーヴン・ダルドリー監督
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いつか観ようと思いつつ長い間、後回しになっている作品がいくつかある。この作品はその中のひとつ。
ブラッド・ピットの弟っぷりが良い。兄ノーマン(クレイグ・シェイファー)の一方的な思い出話ではなく、兄弟の性格の
違いが分かりやすく描かれている。それゆえに一つ一つのエピソードにも自然に共感する事ができた。兄弟は永遠のライバル
なのかな。ライバルがいてこそ人間成長できるものだと思う。この家族の在り方理想に近い気がする。母親を想う兄弟の
心はくすぐったくなるぐらい曇りがない。そして、釣りをする時は親子や兄弟の垣根を取り払い、優れたものに賛美を送る
姿勢が男同士ならではという気がした。出だしから美しく広大な景色を見せられ、厳かな気持ちになった。ここに来れば、この川で
釣りをすればいつでも家族に会える。ノーマンのそんな思いが伝わってきた。
美しい景色が印象的な映画には”サイダーハウス・ルール”がある。収穫の時期の紅葉がすばらしかった。
1992年 ロバート・レッドフォード監督
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気になり始めると、いろんな作品を観たくなる。チョン・ウソンを知らなかったらこの作品も選ばなかったろうなぁと思うと、
ちょっと不思議。
アメリカで撮影された映画。ちょっとコメディが入っているのかな?デビュー作に続きコ・ソヨンとの共演です。ミョンス
(チョン・ウソン)とジェニー(コ・ソヨン)の恋愛がとにかく可愛くて微笑ましい。特に二人がチョウ・ヨンピル風?の演歌を
歌うシーンがいい。ウソンの身長からするとマラソンランナーという設定は少し無理があるような気もするが、走り方に
トレーニングをした様子が見受けられる気がした。ソヨンの義兄役のパク・チョルが芸達者で、三人でダンスする場面は彼が
ダントツで上手かった。映画全体を支える名脇役という感じだ。ウソンは若さと情熱だけで演じているが、素質と可能性を
感じさせる演技だった。この頃の韓国映画すべてにいえると思うのだが、機材のせいか技術のせいか、とにかく照明を使っている
の?と思うくらい画像が暗い。そして、人物も遠かった。現在の韓国映画と比べると、韓国映画界が短期間で急激に進歩を遂げて
いると感じた。
チョン・ウソンは、若い頃よく「目が怖い」と言われたらしいが、演技に力が入りすぎていたんだと思う。そういう意味では、力が
抜けた演技の現在は役者として脂がのっている時期なのかな?
1999年 イ・ジャンス監督
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この監督には何かどんでん返しを期待してしまう。たぶん私のような観客が多いと思うが、監督の立場からするとやりにくい事
この上ないだろう。
自分が求める理想郷というものが、誰にでもあると思う。前作の”ヴィレッジ”の時もそう感じたが、これは映画の世界だけで
叶えられる、監督の理想郷という気がした。純真で隠れた力を持つ少女が登場し光となり、みんなを導いていく。
ブライス・ダラス・ハワードが演じたストーリーという女性が物語の神秘性を高めている。彼女は中性的な印象がある女優だと思う。
残念ながらお伽噺の設定は理解できなかった。なぜ韓国のおばあちゃんが語るのかも…。特に意味を持たせているわけではないのかなぁ。
深読みしすぎ?カメラワークには相変わらずハラハラドキドキさせられた。その技術はすばらしい。多くの人に技を盗んで欲しい
と思う。この作品は、今までのシャマラン作品の集大成という気がした。だからか、なんとなくぼやけた感じの仕上がりに
なっている。
ずっと同じ方向性で作品を作っているところをみると、このジャンルではまだ納得できていないという事なのかもしれない。
2006年 M・ナイト・シャマラン監督
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おすすめの一品 |
ペラーワイナリーアイスワイン3本セット |
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