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2006/6/29
白銀に燃えて
IRON WILL

 映画に関しても音楽に関しても’80年代後半から90年代前半’が空白な私。たぶん新しい生活に 順応するのに精一杯だったんだと思う。

 1917年の実話を基にしているという事です。主人公のウィル(マッケンジー・アスティン)は、 ちょっとマイケル・J・フォックス似です。動物好きにはたまりません。私は犬ぞりのリーダー犬、 ガスという真っ白なシベリアンハスキーにくぎ付けでした。なんて賢いんでしょう。やはり子役と 動物にはかなわないなぁ。働く動物って健気でそれだけで涙が出てきちゃう。ディズニーならではの 話しの流れで青少年向けという感じです。こういう話が成り立つのは、やはりブライアン・コックス みたいな悪役がしっかりしているからだとつくづく思いました。そういう所をしっかり抑えるあたりに ディズニーの堅実さを感じます。そして、新聞記者役のケヴィン・スペイシーの存在感。無難な キャスティングで固めています。

 ケヴィン・スペイシー、この頃はジャック・レモンから影響を受けたと言われた後なのでしょうか? 全ての作品を観たわけではありませんが、主役としても脇役としても最高の役者だと思います。

1993年   チャールズ・へイド監督




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2006/7/16
ボビー・フィッシャーを探して
SEARCHING FOR BOBBY FISCHER

 チェスはおろか将棋と言えば挟み将棋ぐらいの私にとっては、この映画のおもしろさは半分ぐらいしか 理解できていないのかもしれない。

 人間というのは、いつ夢中になれる物に出会えるか分からない。一生出会えない人の方が多いのかもしれない。 ジョシュ(マックス・ポメランク)は、ふとしたきっかけで日常の景色の中にあったチェスに 夢中になる。この物語は、チェスの世界で名を馳せていくジョシュにスポットを当てたものだが、 母親(ジョーン・アレン)の存在もとても大きく感じられた。常に側にいるのは父親(ジョー・マンテーニャ) なのだが、この両親を見ていると子育てに於ける男女の役割分担を意識させられる。ジョシュ に対する母親の愛情は深く、決して独り善がりになっていない所に感動する。ジョシュが楽しめるように…。 楽しむ事が無欲な人間を作るのかもしれない。活躍している多くのスポーツ選手等も楽しめて いる人だと思う。

 引き分けがある奥深さがチェスの特徴とも言われているらしい。確かに勝ち負けで決着を付けられない勝負も たくさんあると思う。

1993年   スティーヴン・ザイリアン監督




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2006/7/29
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
PIRATES OF THE CARIBBEAN : DEAD MAN'S CHEST

 ようこそジョニー!こんなに早く再来日してくれるなんて…。同じ時代に生まれて良かった。 私の人生の師匠といってもいいぐらいです。

 一作目の出来の良さを考えると同じスタッフで作ったとは思えないぐらい粗い作りになっていると思います。 ただ、ウィル(オーランド・ブルーム)の成長振りは良かった。一作目でオーランド自身が語っていたように 成長キャラクターだったようです。ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)に替わり乗組員を先導する姿は、 かなり頼れる男という感じです。ジャックに関しては演出で個性をデフォルメし過ぎていて、完全に コメディになっていた。もう少しアクションの場面も見たかったなぁ。私はどちらかというと ヌルヌルした感じが苦手なので今回のデイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)にはちょっと引いちゃいました。 でも、次回もまたこの続きなのですね。今回、意外にも良い味を出していたのがノリントン(ジャック・ダヴェンポート) です。こんな形で再登場するとは思っていなかったが、とても存在感があった。内容については、 続きを観ない事には何とも言えません。

 カリブ海に浮かぶ島を36億ドル?で買ったというジョニー。ほんとぉ!やはりパパラッチに 追い掛けられない場所で家族とゆっくり過ごしたいのかなぁ。

2006年   ゴア・ヴァービンスキー監督




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2006/8/6
プライドと偏見
PRIDE&PREJUDICE

 映画館で見逃した作品です。できればコリン・ファースのBBCドラマ版の方も観てみたい。

 身分や誤解に阻まれた男女の恋愛話しで、たぶん多くの女性好みでしょう。かなり焦れったい話しです。 女性に相続権がない時代。この時代の人々にとってはそれがあたりまえの事のようだ。キャサリン夫人(ジュディ・デンチ) の身分差別のし方は、見ているだけで怯む。さすがの演技。それとは対照的とも言えるベネット夫人(ブレンダ・ブレシン)。 ベネット家のコメディタッチな感じが社会的な問題を深刻にせず軽くしてくれている。Mr.ベネット(ドナルド・サザーランド) とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)の親子関係がとても良い。この二人によるラストシーンも好きです。しかし、イギリス映画の ラストシーンは相変わらず突然というイメージです。ロケーションはとても素晴らしく、出てくる邸宅も 豪華な装飾でとても興味深かった。特にMr.ダーシー(マシュー・マクファディン)の屋敷の天井絵は美しい。歴史ある国ならでは。

 原作者が”いつか晴れた日に”と同人物。恋愛物の原点と言えるかも。ジェーン役のロザムンド・パイク”リバティーン”でロチェスターの奥方役でしたね。

2005年   ジョー・ライト監督




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2006/10/8
フォーチュン・クッキー
FREAKY FRIDAY

 ジョディー・フォスター主演の作品をリメイクしたものだとは知りませんでした。ジョディー・フォスターも子役の時の方がよかったかなぁ なんて思う。

 アメリカって感じの内容です。楽しく、そしてほんの少しホロリときます。男と女というパターンはあったと思うけれど母親と娘 が入れ替わるなんて面白い。映画を観るといつも思う事ですが、アメリカは学校への送迎があるから大変だなぁと思う。テス(ジェイミー・リー・カーティス) のように働く母親は特に…。アンナ(リンゼイ・ローハン)のような年頃への接し方が、結局その先の母娘関係を決定する事になるのだと 思う。だから、入れ替われて良かった。たとえ、入れ替われなくてもとことん相手の立場になって考えてみる事が大切って事ですね。 アンナが入れ替わっている時のテスがとってもかわいかった。髪形や洋服は10代が一番感心のある事。とっても納得できる行動 だと思った。一方、大人には面倒くさい事が多いなとも感じた。だから、いつの間にか頭もカチンコチンになるのかな。意外にアンナ の方が常識人かもしれないと思った。

 ディズニー映画だという事を忘れて観ていました。そう言われればそうかなと…。全体のバランスが良かった。

2003年   マーク・S・ウォーターズ監督




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2006/10/14
ビハインド・ザ・サン
ABRIL DESPEDACADO

 ”セントラル・ステーション”のウォルター・サレス監督の作品と知り、観てみたいと思った。

 独特の世界を作り上げる監督だと思う。私は結構好きです。全体的には荒廃とした印象なのだが、希望の光を感じる事ができる作品 だと思う。正しい方へ軌道を修正しようとする者が信念を貫く姿に、共感を憶えるとともに感動する。パクー(ラヴィ・ラモス・ラセルダ) は、ブレヴィス家の希望の光だと思う。そして、トーニョ(ロドリゴ・サントロ)が実行に移す存在。字が読めないパクーが人魚姫 の絵本から物語を作り上げていくシーンは、とても切ないものだが、その時のパクーの満足げな表情が忘れられない。宗教を信じて はいないが、パクーこそ地上に降り立った聖人に見えた。まだ幼いにも関わらず、どうすれば両家の争いを止められるのか分かって いるようだ。子供に存在感を与えるのが上手い。自然にクローズアップされてくる印象がある。今、世界で起きている事を皮肉った 映画かもしれない。

 ロドリゴ・サントロ。彫刻にしたくなるくらい鼻筋が通って良い顔立ち。ガエル・ガルシア・ベルナルもそうだけどラテン系は良い 男揃いですね。

2001年   ウォルター・サレス監督




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2006/10/22
フォロウィング
FOLLOWING

 この作品がクリストファー・ノーランの始まりと言って良いのだろうか。どの作品もどんよりと曇っている感じを受ける。

 罠を仕掛けられている方の視線で進んでいくのだが、ところどころヒントを与えるみたいに、時間の流れとは別の映像が流れる。 ビル(エレミー・セオボルド)の髪型や顔の傷でなんとか判断する事ができたけど、普通の時間の流れでも良かったんではとも思う。 でも、この方がパズルを完成させた時のような達成感みたいなものが生まれ、こちらの方が好きという人も多いのだろう。人って なんて簡単に罠に嵌っていくんだろう。コップ(アレックス・ハウ)のやった事は結果的には思い通りになったかもしれないが、そうならない 確立もある。そこが人に疑いを持たせず成功する要因なのかもしれない。映画を観ていると時々そう思う事があるが、人は知らず知らず の内に運命の選択をしていると思わせる作品だった。

 この監督に期待をしている映画ファンは多いみたいです。私は、偶然にも全作品を観ているのですが、まだ判断しかねるといった ところです。ただ、やっぱりイギリス人だったかぁとプロフィールを見て納得。

1998年   クリストファー・ノーラン監督




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2006/10/27
美術館の隣の動物園
ART MUSEUM BY THE ZOO

 ”八月のクリスマス”の時とほとんど同時期の作品。シム・ウナが少し大人びて見えるのは、パーマをかけているせいかな。

 さすが韓国!と言いたくなるラヴストーリーです。女性だったらチュニ(シム・ウナ)の気持ちになって観てしまうと思う。それに しても面白い構成だなと感心してしまいます。ありそうなんだけど新鮮な感じがする。チョルス(イ・ソンジェ)のような男性には 腹が立つばかり。でも、少し冷静になってみればチュニの事をとても理解してくれている存在なのに気づく。恋愛って不思議です。 何でもない時は、ただのおせっかいとしか思えない行動が、ある日突然やさしさに思えたりする。そんな感情の移り変わりを上手く 表現できている。予想できるんだけど嫌みがなく、好感がもてます。美術館と動物園が隣り合っているなんて、日本だと上野ですよね。 兵役の休暇中の話しなんて韓国ならではの設定。会えなくなるという気持ちが恋心を強くするのかもしれない。

 監督が”おばあちゃんの家”と同じだった。シム・ウナの来日インタビューを見て、この監督の現場はチームワークをとても大事に しているではないかと思った。

1998年   イ・ジョンヒャン監督




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2006/10/29
ブラック・ダリア
THE BLACK DAHLIA

 アメリカでは有名な迷宮入り殺人事件という事ですが、日本でいうと”阿部定事件”をモチーフにするようなものだろうか?

 終始、客観的な感じがするのは、バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)の視点で語られているからだろうか。終わった 事件を語っている感じなので、衝撃的な事実が出てきても冷静に捉えてしまう。サスペンスの作り方としては、あまり盛り上がらない 気がするが、この作品の見所は別のところにあるのだと思う。女優陣の役の捉えかたがそれぞれすばらしく、そういう意味では女を 描いた映画だという気がした。登場する女性一人一人のドラマを感じた。金持ち女から女優を目指して身体を売る女まで、したたかに 男社会を生き抜いていこうとする姿勢が窺える。一方、男は男で自分たちが作り上げた世界で、もがき苦しみ、知らず知らずのうちに 汚れていく。その世界にどっぷりと嵌り逃れられなくなったリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)の姿こそ、バッキーの 行く末だと思わせるラストシーンだった。

 もう一つの楽しみ方としては、ファッションがあげられるでしょう。髪型から帽子、下着に至るまで当時の流行を身に着けて登場 するスカーレット・ヨハンソンが見物です。

2006年   ブライアン・デ・パルマ監督




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2006/11/25
ぼくの国、パパの国
EAST IS EAST

 もう引越してしまったが、うちのお隣さんは出稼ぎに来たフィリピン人だった。食事時、換気扇から流れてくる匂いにお国柄を 感じたものです。

 日本では知り得ない情報を得る事ができるから、こういう映画は旅行した気分にもなれて楽しい。アラーもゴッドもそして、 ムハンマドもキリストもあんまり違いはないような気がする。でも、簡単にはいかないからあちこちでドンパチ起きているのでしょう。 それと同じ事が家族の中で起きているから大変。パパ、ジョージ(オム・プリ)を傷つけまいと必死になっている姿が微笑ましく 思えた。日常生活で差別を感じている子供たちと、同胞に認めてもらいたいと思っているジョージではまったく相反する立場に いるのではないかと思う。しかし、この9人家族が崩壊しないのはママ、エラ(リンダ・バセット)のおかげかもしれない。 ジョージが孤立する事なく一家の長として君臨?できるのもエラの愛の力かな?こんな夫婦の間で育った子供達は、間違った 方向に進まなそうです。

 割礼の習慣には笑った。当人たちは、いたって真面目なので、なお一層おかしく思える。国際結婚ってまさに試練だなという 印象を受けた。

1999年   ダミアン・オドネル監督




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2006/11/30
プロデューサーズ
THE PRODUCERS

 懲りずに挑戦しますミュージカル。DVDでは初めてのコメディミュージカルだったと思います。

 これまた特徴的なミュージカル作品ですね。街行く人が歌いだし、働く人が踊りだす。今更ですが特に舞台で観てみたいという 気持ちを強くした作品です。かなり個性的な人物が次々と登場してくるので飽きることなくとてもおもしろい。傑作といわれている作品 に対して失礼になるかもしれませんが、今回このミュージカルを観ることにしたのはユマ・サーマンが目的でした。 ”パルプフィクション”の時は、かなり個性的な踊り方でしたが、この作品ではビシッと決まっていると思います。 それにしても踊っていると手足の長さがいっそう目立ちます。不思議な魅力の持ち主です。ウーラ役にピッタリでした。 エンドロール最後の最後まで手を抜く事なく、丁寧に作られている印象を受けました。

 実は、今年6月に初めて”ミー&マイガール”というミュージカルを舞台で観ました。生はすごい!役者さんたちのパワーに 圧倒されっぱなしでした。

2005年   スーザン・ストローマン監督




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2006/12/13
舞台恐怖症
STAGE FRIGHT

 ヒッチコックの作品を観るたびに「オタクの王道をいっている」こう思います。ものを創る人たるやこうでなければいけない気がする。

 サスペンスよりもそれに絡んだロマンスの方が気になった。スミス刑事(マイケル・ワイルディング)がかっこ良く、不純な動機ではあるが 私としてはそちらの方が気になってしまった。イヴ(ジェーン・ワイマン)が彼を必死にかわそうとする場面もおもしろかった。 イヴの家族とスミス刑事のやりとりのドタバタ加減も好きです。恋愛って秘密があるからどきどきするものだとつくづく思いました。 この作品でマレーネ・デートリッヒの演技を初めて目にしたと思います。眉の形がとても特徴的でした。最後の方でイヴが追い込まれる 場面があるもののヒッチコック作品としては、切羽詰った場面があまりないまま終わってしまったという印象を受けた。だからという 訳ではないが、やはり最後までスミス刑事とイヴの恋の行方が気になってしまった。

 ヒッチコックは、金髪好きだと聞いた事がありますが、ヒトラーもそうだったのでしょうか。

1950年   アルフレッド・ヒッチコック監督




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2006/12/14
ブラス!
BRASSED OFF

 楽器に触っていない日が長く続いていてヘコタレそうなので、この映画を観ることに…。結果、正解だったかな。

 仕事をしながらバンドの活動をするのは大変な事。ましてや仕事の方がままならないとなると、当然の事ながらやっていられなくなると 思う。でも本当のところ最優先したい気持ちはやまやまなのですが、家族と世間の手前やむなく中断してしまう。そう、みんなダニー(ピート・ポスルスウェイト) と同じ気持ちのはずです。一歩間違えるとただの飲み仲間になる危険性が大だけど。伝統があり仲間がいて、練習場所が確保できている。 羨ましい限りです。それにしてもトロンボーンのフィル(スティーヴン・トンプキソン)は、ちょっと痛々しかった。 やっているアルバイトがまたさらに悲しくさせる。実在のバンドがモデルで劇中の演奏も担当しているそうだが、炭坑で使うヘルメット のライトを点け病院の前で演奏した”ダニー・ボーイ”がとても良かった。派手な内容ではなかったっが、静かに心に響いてくる 作品でした。

 イギリスのアルバートホールというと、日本では普門館になるのかな?バンドに参加できなくても今のところは個人練習に励もう と思いました。

1996年   マーク・ハーマン監督   




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2006/12/28
フライトプラン
FLIGHTPLAN

 最近のジョディ・フォスターは作品選びがイマイチという気がする。どの映画に出演していても同じキャラクターに見えて しまうのは私だけだろうか。

 空港のチェックインカウンターあたりから娘ジュリア(マーリーン・ローストン)に何かあるのではという感じを受ける。 こういう作品は「えっ!」という驚きが欲しいものだが、音と映像の効果以外でそう感じる事はなかった。気がつけばカイル (ジョディ・フォスター)の戦う姿だけが目に焼きついていた。飛行機の端から端まで走りぬけ、天井裏に入り込み電気は ダウンさせてしまう。娘のためとはいえ、こんなに人騒がせな行動をとる主人公にあまり共感できなかった。しかし、この行動 によって周りからは精神に支障をきたしていると思われ、その後の話しが発展し得たのかもしれない。脚本はよく練られていると 思うのだが…、この散乱したイメージは演出のせいなのだろうか。ジョディ・フォスターの演技が大袈裟すぎて、逆に客観的に なってしまった。

 俳優にとってアクション映画は、一度は挑戦してみたい分野なのだろうか。精神的美しさと、身体的美しさ。どちらも手に入れたいと思うのが 人間の性かもしれませんね。

2005年   ロベルト・シュヴェンケ監督   




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2007/1/2
抱擁
POSSESSION

 この映画のパターンは”ダ・ヴィンチ・コード”を思い起こさせる。こちらの方が先か?何はともあれ、私はこいうのが好きです。

 モード(グウィネス・パルトロウ)とローランド(アーロン・エッカート)のストイックな感じの恋愛がとてもいい。出会った 頃のローランドは、調査に徹していてモードには興味がないかのように見えた。男女二人で過去の恋愛について調査しているのに シンクロしないのだろうかと思っていました。それが、さらっと突然(のように思えた)ローランドが自分の想いを告げる。告げる ものの、その先はとても慎重。なぜ?って思うほど自分の気持ちを抑える。この役どころにアーロン・エッカートはぴったり 嵌っていた。ヴィクトリア朝時代の詩人二人の恋愛についての調査がとてもおもしろかった。二人が交わした書簡やその頃書いた 詩のあちこちに暗号のようなものが組み込まれていて、言葉の大切さ重要さを感じた。そして、手紙っていいなと思った。自分用 の便箋でしたためてみたいものです。大人の恋愛ですね。

 この手の映画、もう少し若かったら何の事やらで終わっていたかもしれない。年を重ねるという事は、まんざらでもないですね。

2003年   ニール・ラビュート監督   




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2007/1/12
ピンクパンサー
THE PINK PANTHER

 ピーター・セラーズのピンク・パンサーは観た事がなかったが、ジャン・レノが出演するという事だけでこの作品を選んでしまった。

 期待を裏切られなかった。海外のコメディは、笑いの基準が違ったりする作品もあるので、これもそうなるのではないかと 心配しながら観た。出だしこそ私の苦手な苛つく感じの笑いもあったが、ジルベール(ジャン・レノ)が登場してからは、とにかく 笑った。ジルベールはクルーゾー警部(スティーブ・マーティン)に負けず劣らずかなりの天然キャラ。つまり、この映画には 突っ込みキャラがいない。ジルベールのとぼけた表情がたまらなくおかしい。意外に事件の方もちゃんとした流れになっていて 少しハラハラしたりする。その事が更に笑いを際立たせていた気がします。そして、ヘンリー・マンシーニのテーマ曲がおしゃれな コメディに演出していました。特に、犯人が捕まる直前のパーティーシーンに大爆笑しました。一生懸命やればやるほどおもしろい というのは、お笑いの中で一番おいしい形ではないでしょうか。笑いは脳に良いですね。

 イギリスで、職業としてのコメディアンは医者の次になるぐらいのステータスだと聞いたことがある。確かに相当頭の回転が 良くないとできない職業だと思う。

2006年   ショーン・レヴィ監督  




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2007/1/16
ブロークン・フラワーズ
BROKEN FLOWERS

 ビル・マーレイに出演交渉するのは大変だという話しを聞いた事がある。居場所がつかめないので、他の作品を撮影している時に アポをとるしか手だてがないらしい。

 事実が何一つ解明しないまま終わるので、それぞれの解釈を持つしかないのだと思う。”デッドマン”の時もそうだけど ジム・ジャームッシュの作品は主人公に沿って、ただ時間が流れていくだけという感じだ。ここは私なりの解釈で感想を述べたいと 思う。ドン(ビル・マーレイ)はシェリー(ジュリー・デルピー)に試されたなと思う。女のしたたかさを感じます。息子がいる 気持ちとはどういうものなのかを味あわせ、その気にさせようという魂胆を感じた。分からなかったのはウィンストン(ジェフリー・ライト) がシェリーとグルだったかどうかという事。まっ、それはたぶん大した事ではないような気がする。ビル・マーレイの飄々とした 風貌がドンの役にピッタリ。この映画を観て初恋の相手や過去の恋人にはあうべきではないなと思った。子供には興味がないという 態度のドンが、会った事のない息子に対して抱く期待を嘲笑った映画だと思う。

 ドンの役を他の役者で考えたら、トム・ハンクスブルース・ウィルスが浮かんだ。トム・ハンクスならもっと分別くさく、 ブルース・ウィルスだともっと哀れなドンになると思う。

2005年   ジム・ジャームッシュ監督




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2007/1/23
ピエロの赤い鼻
EFFROYABLES JARDINS

 戦争映画はあまり観たくないけど、ちょっと観てみよう、観ておこうという気持ちになった。フランス映画だしね。

 ドイツ占領下にあったフランスの民間人のお話。息子に父親の事を語って聞かせる形で物語が進んでいく。こういう描き方は、案外 観ている側にも分かりやすい。心優しいドイツ兵の行動を取り上げることによって、戦時中の不幸をよく表していると思う。戦争 さえなければ、友人になれていたのに戦時中だから支配される側とされる側にならざるを得ない。こういう状況は戦時中、全世界 で起きていたと想像できる。やはり戦争は無意味なもの。拒否していきたいと改めて思った。アンドレ(アンドレ・デュソリエ) たちの行動にはかなりハラハラさせられるのだが、本人達は、ちょっとした遊びの感覚でやってしまった感がある。まるで波紋が 広がるように、後からじわじわと事の重大さに気付かされていく。ポイントの見張り小屋にいた老人が、かわいそうだった。アンドレ のピエロは、犠牲になった人たちへの弔いだったのですね。

 いろんな形で戦争の悲惨さを伝え続けなければいけないと思う。その事を憶えている人がいなくなるという事は、とても恐ろしい 事だと思います。

2003年   ジャン・ベッケル監督




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2007/2/7
ホワイト・バレンタイン
WHITE VALENTINE

 この作品でチョン・ジヒョンが出演している作品を全部観る事になります(ドラマ以外)。彼女には、なんだか惹きつけられる ものがある。

 おじいちゃん(チョン・ミソン)と暮らすジョンミン(チョン・ジヒョン)。幼い頃に大人のふりをしてやっていた文通が すべての始まり。人物が遠いので、特に男性は見始めた時、誰が誰やら区別がつかなかった。「二人はこうなりました。めでたしめでたし」 という内容ではなく、飽くまでも過程のお話。白い鳩がヒョンジュン(パク・シニャン)とジョンミンの間を行ったり来たりする 様子が、ロマンティック。メールのご時世だからこそ、この時差がとても大事に思えた。そして、この町の景色。なんだかとても 懐かしい。何の変哲もない内容が繰り広げられるのだが、その一つ一つに愛おしさを感じてしまう。ただ、最初にも書いたように 映画の作りとしては、かなり粗い感じです。ともすれば自主制作映画っぽい。それもまたご愛嬌なのかな?物語の中に出てくる 絵本。この絵がすごくかわいかった。チビちゃんは、捨て犬だったのかな?そんな事が気になった私です。

 チョン・ジヒョンにとってこれが、映画デビュー作とは驚きです。若いけど才能だけではなく、努力も感じられます。

1999年   ヤン・ユノ監督




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2007/2/27
ブロークバック・マウンテン
BROKEBACK MOUNTAIN

 アン・リー監督作品は”ある晴れた日に”が印象に残っています。とても穏やかな内容だった記憶があります。これは…。

 どうしても理解し難い世界ではあるが、そこにしか身を置けない人たちの苦しみは理解したいとは思う。しかし、イニス (ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)、共に妻と子供がいたと思うと複雑な気持ちになります。そうしなけ れば生きていけなかった時代だったと思うのだが…。前半のブロークバック山での季節労働の時が、二人にとっての天国。もう二度と 戻れないと思うと特にそう思えてくるものだが、思い出にしておくにはお互いを想う気持ちが強すぎたのかな。迫害される事の恐怖心 にも勝るぐらいだから…。男女の愛と変わらない二人の純粋な愛が上手く伝えられていたと思う。宗教上の問題だと思うのだが、 死んでから家族と同じ墓に入れないと思うほどの罪ではないと思った。雄大な山の景色が何もかもを受けとめてくれるぐらい穏やかで きれいだった。

 最近のハリウッドはリメイクが多いが、リメイクするのではなく初めからアジアの監督と俳優を使って欲しいと思う。

2005年   アン・リー監督




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